黒猫と見る水平線の夕日/スマホ壁紙アーカイブ

使用したAI Gemini
【黒猫と見る水平線の夕日】

あいつに振られた帰り道、まっすぐ家に帰る気にはなれなかった。

気づけば海まで来ていて、自転車の籠の上で、
黒い相棒が静かに座っている。

「……なあ、お前さん」

昔からそう呼ぶ癖がある。

飼い猫のことを“お前さん”と呼ぶのも、
男勝りな性格から来ていると自覚はしていた。

「また、やっちまったかもな」

夕日を見ながら、ぽつりとこぼす。

あいつは最後に言った。
“もう少し、女らしくできないのか”って。

思い返せば、似たような終わり方はこれで何度目だろう。

強がって、引かなくて、笑ってごまかして、
気づけば一人になってる。

「……そんなに悪いかね、これ」

自分の口調も、歩き方も、笑い方も。

変えようと思えば、きっと変えられる。

でも、それをやったら、あたしはあたしじゃなくなる気がする。

相棒は、小さくあくびをした。

「はは、興味なしか」

そう言いながらも、その気のなさに救われている自分がいる。

夕日がゆっくり沈んでいく。
波の音だけが、やけに素直に耳に入る。

「……でもさ」
少しだけ声を落とす。

「同じ失敗ばっかってのは、さすがにダサいよな」
相棒は何も言わない。

ただ、そこにいる。

「……ま、いいか」

すぐに答えなんて出なくていい。

変わるかどうかも、今は決めなくていい。

ただ、今日くらいは。

「もうちょい、付き合えよ。お前さん」

潮風の中で、二人きり。

沈んでいく光を見送るたびに、胸の奥が少しずつほどけていく。

繰り返してるだけかもしれない。

それでも、今回は少しだけ違う気がした。

——次は、もう少しだけうまくやれる気がする。

呪文

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