小説『葬煙の執筆者』【ニャンノ世界】

【絵物語】
『葬煙の執筆者』

煙、濃霧、霧、
銃そして爆弾

物事には必ず
天秤管理機関『背負いし者』による判断によって構成される。


葬煙の執筆者
オスカー・シュタインは
眼前に、存在する厄災に向けて
別れの花束に撃鉄を引く

厄災対象に終止符を
引き金を引くのは一瞬であり、
荒廃した世界において

物事による対話は通じないものであった。

「旧き神は何も理解しないし、面白くもないな」

旧き神を爆弾と銃、機械型狼 シュティルライナーで破壊する。

物事に感謝というものは重要だ…
だが、感謝の言葉はなく、決まって人ではなく、旧き神々は、Good Signというものに感謝をするのだ。

「衰えたな人類も」

Good Signそれは、善き罪ではなく、傲慢から来るもの

そして、厄災はカオスにより変貌した存在であること

オスカー・シュタインには思うことが、常にある。

膨大な頁を読むことができるのか？

あるいは膨大な頁の数を読むことなどできない、其はすなわち、養分としてしか見てないのではないかと、黎環時代に存在してきた厄災の大半は、創造性の倫理観、想像性の皆無による、衰退が手に取るように分かった。

霧は全てを、霧のような毒を含んだ爆弾により、それらの厄災にエンデをもたらす。

肩書きを標榜し、自慢気に微笑む厄災よ、死する時には決断を…

黒き本には、術式を書いていた

混在、既に天秤は傾いていた

調律しなくては、この混沌は止まらず、壊される、不協和音の主旋律によりカオスへと変貌する。


歪みのカルマ、正義への無情

辺りは廃墟に包まれて

空は曇天、一切合切の優しさなどなく、ガスマスク上に映る世界は鋼鉄と硝煙の苦悩たる世界であった。

だからこそ、撃鉄を起こし、終止符をもたらすこと、それこそが調律者の役目なのだから。