精霊術士が仕事帰り(普段はこの世界の一般企業で働いている)に精霊の気配を感じ探ってみると裏通りの隅で消えかけの精霊を発見する

精霊術士や精霊達がかつていた世界と今いる世界は在り方からして違い大気中に魔力が全く無い為、精霊とは魔力の集合体で存在を形作っているので魔力がないと魔力の循環が起きず、存在するだけで自分の中の魔力が拡散してしまいやがて消滅する

雪の精霊ゆっきーと火の精霊アッツは以前いた世界で既に精霊術士と契約していたので魔力を精霊術士から供給して貰えている(精霊術士は人間)

ついでに契約すると現世に顕現出来るので人間と同様に食事をする事で体内で魔力に還元する事も可能になる

つまり今精霊術士達がいる世界では精霊術士と契約する以外に存在する事は出来ない

そこで精霊術士は急いで家に帰り、簡易的な契約の儀の間を用意して消えかけの精霊と契約を結ぶ事にした

精霊術士「…聞こえるかい?君が消えてしまわない為に精霊術士の僕とここで契約を交わしてもらいたいんだ。いいかな?」

精霊(Ego aidá tu? Pactu fáci, aidá ego!)

精霊術士「うん、分かった。じゃあ僕と契約するよ。僕からは精霊術士としてこの世界で存在し続けてくれればそれだけで嬉しいんだけど、そうだな。この世界に住んでいる者達に危害は加えないで欲しい。そして、出来ればこの世界を好きになって楽しく生活くれるといいかな。」

雪の精霊ゆっきー「ふふ、なにそれ。」

火の精霊アッツ「ハッハー!やっぱご主人は変わってるよな。前の世界でアタシと契約した奴らなんか私利私欲でアタシの力を利用して戦いに利用する奴らばかりだったのによー」

雪の精霊ゆっきー「私は人と契約した事はなかったけれど、要求してくる者は皆考慮するに足らない内容だったわね。」

精霊「Illu pactu estu bóne. Ego monda ankor ne scië, ergo monda cirkui et joyá ego precá」

精霊術士「うん、契約成立だね。では契約をするにあたって君に名付けをする」

ゆっきー&アッツ「!!!!」

雪の精霊ゆっきー「ついに来たわね」

火の精霊アッツ「…ああ」

精霊術士「そうだなあ…」

雪の精霊ゆっきー「私にこんな名前を付けた事は絶対に忘れないんだから」

火の精霊アッツ「アタシなんかご主人のリアクションのせいでこの名前になったんだぞ?」

雪の精霊ゆっきー「それはあなたが名付けのタイミングで契約を急かして炎を吹き出したからでしょ?」

精霊術士「よし!君は影の精霊だから【日影(ひかげ)】と名付けよう」

雪の精霊ゆっきー「え」

火の精霊アッツ「は」

影の精霊日影「…ありがとう、ボクを助けてくれて。いやー本当に助かったよ。一年くらい前に急にこの世界に飛ばされてドンドン魔力が飛んでいっちゃうから大変だったんだ」

雪の精霊ゆっきー「い、一年!?そんな前からこの世界にいたの?」

火の精霊アッツ「一年も前からこの世界にいてまだ消滅しないでいたとはなあ」

精霊術士「うん、とても膨大な魔力を有してたみたいだね」

影の精霊日影「とりあえずこれからヨロシクね!うわ〜楽しみだなあ。この世界をようやくちゃんと知る事が出来るよ♪」

雪の精霊ゆっきー(ねえ、あの子本当に大丈夫なの?一年もこの世界で存在し続けられる程の魔力って…恐らく元いた世界でもかなり上位の…)

精霊術士(大丈夫だよ。あの子はとてつもない魔力を秘めてるけど危険な事はしないと思うよ。まあ僕の直感だけどね)

火の精霊アッツ「アタシの暇つぶしにもなりそうだなあ。後で手合わせしてもらうとするか!」

精霊術士「周囲に被害が及ばない様にしてね…」



影の精霊 日影(ひかげ)
属性:影
一人称:ボク
強さ:精霊の中でも最強クラスの魔力量に加えて影が出来るもの全てをその影に触れる事でコピーして自分のものとして投影できる規格外の存在。天敵がいるとしたら影が出来ない存在
性格:見た目は暗そうの見えるがとてつもないコミュ強で好奇心旺盛。更に何でも知りたがり。しかし影の投影で知る事は一瞬でそのものの在り方全てを知ってしまい、知っていく過程を省くのはつまらないと思っているので無闇矢鱈に投影はしない。戦いには全く興味がない。
契約内容:この世界を知るために様々な場所を回って楽しませてくれること
名前の由来:この世界の夏の日影の様に暑さの中にも少し涼しく気持ちよくなる様なそんな気持ちになる存在でいてくれたらという理由で名付けられた。



雪の精霊と対になる見た目のキャラ作りたいなーという理由から作りました

呪文

入力なし

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